いつも側に…
部屋はそれぞれ10人程の大部屋。

ホテルだけどちゃんと(?)畳の部屋で、皆で雑魚寝って感じ。

枕投げとかしちゃいそうな雰囲気たっぷりで、皆わくわくしてた。


夕食も終わって、同部屋の友達ときゃあきゃあ騒いでいると先生がやって来た。


「皆揃ってる〜?」

「「「は〜い。」」」

皆ご機嫌で、返事なんかハモッちゃったりする。

そんな生徒達を見て、訪ねて来た先生もニコニコ話し始める。


「皆は3-Aなので、大浴場が使えるのは7:30から30分間です。次のクラスの生徒が待ってるから、長湯はしない様にね。それと、生理の子いる?」



「あ、はい。」


私は手を挙げた。

すごいショックだったけど、今朝なっちゃったんだもん。

だけど周りを見渡しても、手を挙げてるの……私だけ!?


「じゃあ山口さんは、大浴場が嫌なら部屋にあるシャワー使ってね?
以上で話は終わり!時間はきちんと守ってね。」


「「「は〜い♪」」」




先生が出て行った後、皆は慌ただしくお風呂に行く準備を始めた。


「いいなぁ…。」

ぽつりと呟く。

まさか私だけだったなんて。

寂しいよ〜。

生理のばかぁ。




「じゃあね、明日香。行ってくるね〜♪」

「いい子にしてるんだよ♪」

なんて言いながら、皆次々に部屋を出て行く。


「明日香、すぐ戻るからね。」


そう言って、若葉まで行ってしまった。



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