いつも側に…
「え?」
なんでって聞こうとしたけど…
もう友季子は私から視線を逸らして、夜空を見上げている。
その横顔が淋しそうで…だから、なんだか躊躇してしまった。
「言うつもり無かったけど、やっぱり明日香に話しておきたいんだ。」
「………」
なんて返事をしたらいいのか分からなくて、私は黙って友季子を見ていた。
「そうだよね。何の事か分からないもんね。……私と純君が別れたの、バレンタインだったんだ。」
「え?…バレンタイン?」
あの日…ママ達が帰って来るまで、純ちゃんは私の看病してくれてたけど……友季子と別れたなんて知らなかった。
いつもの優しい純ちゃんと変わらなかったし。
「あの日、私達待ち合わせしてたの。夕方にいつもの公園で。……だけど、来れないってが届いた。だからすぐ電話かけて、少しでもいいから会いたいって伝えたけど、駄目だった。」