いつも側に…
すると、友季子は私の顔を見て小さなため息を漏らす。

「ほらね、やっぱり。」

「・・・え?」

その言葉の意味が理解できなかった。


「何が、ほらねなの?」

「明日香は純君の事好きなんでしょ?顔に書いてある。・・・・・・私、なんとなくだけど、明日香の気持ち気付いてた。でも、純君が付き合うって返事してくれたから、嬉しくて付き合ってたんだ。いつか私の事を好きになってくれればいいと思ってた。」


「・・・・・・」

「でも、あのバレンタインの日にやっと分かったの。純君は気付いていなかっただけで、きっと前から明日香の事好きだったと思う。私はあの日、純君を問い詰めて本当の気持ちに気付かせちゃったの。」


「・・・・・・」

「馬鹿みたいでしょ?悔しいから一生言うつもり無かったけど。でもね、自分の気持ちに気付いたはずの純君が、いつまで経っても明日香と付き合わないのが納得できなくて。・・・・・・明日香なんてさ、明らかに誰が見ても純君の事好きじゃん?なのに、なんで告白しないんだろうって?」


「でも、友季子?純ちゃんは私の事ただの幼馴染だっていつも言うよ?」


「だから・・・もしかして、私に遠慮してるのかなって・・・思ったの。きっと純君変に優しいからさ、私の事傷つけたって罪悪感でもあるんじゃないかな?」


「友季子・・・。」


「今考えるとそれはそれで腹が立つの。私はそんなに弱くないのに!!って。・・・まぁ、ついさっきまでは、傷付いてると自分でも思い込んでたけどね。だからさ、明日香に話に来たんだ。きっと純君からは言い出さないと思うから、明日香から告白してみて?」


「え?こ、告白!?」

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