いつも側に…
あっという間に昼食も食べ終わり午後の自由行動がスタートした。
ホテルを出る時、若葉が耳打ちしてきた。
「明日香。」
「何?」
その小さな声につられて、私まで小声で返事をしてしまう。
すると若葉は、にっこり笑って言った。
「地主神社、行くでしょ!?」
「――え、うん。行きたい。」
「じゃあさ、私と中村がはぐれてあげるから、田辺と二人で行ってくれば?」
「?!ちょっと、何言って!?私は御守り買いたいのに、一緒にいたら買いにくいじゃん!そんな事しなくていいから、若葉一緒に行ってよ!」
って、予想外の若葉の発言に驚いて…思わず大声を出してしまった。
気付くと、私達の前を歩いていた純ちゃんと中村君が立ち止まって不思議そうに私を見ていた。
「御守りって何?」
私を見ながら純ちゃんが聞いてきた。
「――え、えっと…。」
どうしよう。
何て答えればいいんだろう?
突然の質問に動揺して、上手く頭が回らない。
言い訳が思いつかない。
隣にいる若葉を見ても、"しまった"って顔して私を見てるだけだし。
どうしよう…。
「そんな事どうでもいいからさ、早く行こう!」
そう言って、純ちゃんの背中を叩いて歩き出す様に促してくれたのは、中村君だった。
「…ああ、そうだな。」
そうして、純ちゃんも歩き出してくれた。
……助かった。
私と若葉は顔を合わせて、ほっと一息ついた。
前を歩く二人を見ると、中村君が純ちゃんに気付かれない様に、私達に向かって後ろ手にピースしていた。
そっか、恋愛祈願の御守りの事だって気付いて、純ちゃんにばれない様に助けてくれたんだ。
ありがとう中村君。
ホテルを出る時、若葉が耳打ちしてきた。
「明日香。」
「何?」
その小さな声につられて、私まで小声で返事をしてしまう。
すると若葉は、にっこり笑って言った。
「地主神社、行くでしょ!?」
「――え、うん。行きたい。」
「じゃあさ、私と中村がはぐれてあげるから、田辺と二人で行ってくれば?」
「?!ちょっと、何言って!?私は御守り買いたいのに、一緒にいたら買いにくいじゃん!そんな事しなくていいから、若葉一緒に行ってよ!」
って、予想外の若葉の発言に驚いて…思わず大声を出してしまった。
気付くと、私達の前を歩いていた純ちゃんと中村君が立ち止まって不思議そうに私を見ていた。
「御守りって何?」
私を見ながら純ちゃんが聞いてきた。
「――え、えっと…。」
どうしよう。
何て答えればいいんだろう?
突然の質問に動揺して、上手く頭が回らない。
言い訳が思いつかない。
隣にいる若葉を見ても、"しまった"って顔して私を見てるだけだし。
どうしよう…。
「そんな事どうでもいいからさ、早く行こう!」
そう言って、純ちゃんの背中を叩いて歩き出す様に促してくれたのは、中村君だった。
「…ああ、そうだな。」
そうして、純ちゃんも歩き出してくれた。
……助かった。
私と若葉は顔を合わせて、ほっと一息ついた。
前を歩く二人を見ると、中村君が純ちゃんに気付かれない様に、私達に向かって後ろ手にピースしていた。
そっか、恋愛祈願の御守りの事だって気付いて、純ちゃんにばれない様に助けてくれたんだ。
ありがとう中村君。