いつも側に…

「…じゃあ、さっきの私達の会話が聞こえてたって事か。」

「やっぱりそうだよね?」

「………そうなると、どういうつもりだったのかな?」


「え?」

どういうつもりって?


前を歩く二人に聞こえない様に、小声で話し続ける若葉は首を傾げた。


「だって…友希子の話しが本当ならさ、田辺は明日香が好き。
でも、私達の会話が聞こえてて、明日香が地主神社に行く事を知ったなら、明日香には好きな人がいるって知った事になるじゃない?」


「う、うん。」


一生懸命考えている若葉には悪いけど、
“田辺は明日香が好き”
って所に過剰反応して、若葉の言いたい事が全く分からない。



「明日香の恋を応援するつもりだったのか、それとも…想われてるのが自分とは知らずヤキモチ妬いてたとか?
もしかしたら、地主神社で売ってる恋人同士で持つお守りを買って、告白するつもりだった!!?」




「こ、……告白??!」


まさか、そんな?

やだもう!!

考えただけで顔が熱くなっちゃうよ〜〜!!



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