いつも側に…
「どうする?田辺と一緒に行くのは嫌なんでしょ?」

若葉が小声で尋ねてくる。

「――うん。」


でも、いまさら純ちゃんにばれない様にお守りを買ってくるって

かなり至難のわざだよね?

「もうさ、覚悟決めて、田辺と行ってくれば?」

「え?!」

「だって、今から田辺と別行動すれば、地主神社に行くのがばればれだよ?
上手い言い訳も浮かばないし。
この際、私と中村が一緒にいるから田辺と二人で行って来なよ。」


そんなの無理。

無理だよ〜〜!!

私は若葉を見つめながら、首をぶんぶんと横に振る。


でも若葉は強い眼差しで私を見ながら言った。

「頑張って明日香!ここは友希子を信じてみよ?
それに、告白出来なかったら、お守りだけササッと買って帰ってくればいいし!」


ササッと……?

どうやって?

なんて無茶苦茶な提案なの?


なのに若葉は私の気持ちなんてお構いなしで

「あのさ〜!!」

と叫びながら中村君と純ちゃんのもとへ走って行ってしまった………。



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