いつも側に…
「純ちゃん?」
「さっき健太に聞いたんだ。ここが恋愛祈願で有名な神社だって。で、明日香がお守りが欲しいなんて言ってたから、どういう事なのか気になって・・・・・・」
!!!
若葉の言ったとおりだ。
やっぱりさっきの私達の会話が聞こえてて、だから地主神社の事を中村君に聞いたの?
私の事、気にしてくれてるの??
心臓がドキドキ煩くなってきて、さっきよりもますます緊張してきた。
「それは・・・・・・その」
”純ちゃんが好きだから”
きっと今が告白するチャンスなんだ。
震える手にギュッと力を入れて声に出そうとした時。
「俺が、買うよ。」
「・・・え?」
買うって・・・?
「だから、お守り。買って来てやるから、待ってて。」
「ちょ、ちょっと純ちゃん!?」
それだけ告げると、純ちゃんは私を置いて走って行ってしまった。