いつも側に…
「ショックだった?」
「え?」
ショック?
なんで?どうして私が?
でも……。
確かに説明出来ない感情に襲われている。
ズキズキ、モヤモヤした気持ち。
「私、素直に友季子の事応援してあげられなかった。あんなに真剣な顔して相談してきたのに、頷く事しか出来なくて。頑張っても言えなかった。」
若葉は私と目が合うと、少し困った様な顔をして微笑んだ。
「じゃあさ、明日香はどんな風に思った?………正直"いや"だったんじゃない?」
「"いや"?」
「うん。だって、浮かない顔してずっと上の空だし。さっきは突然泣き出すし。」
「確かに、いろんな事考えた。
友季子に告白されて二人が付き合う事になったらどうしようって。
もう、うちに遊びには来てくれないんじゃないかとか、朝起こしに来てくれたり一緒に登校したり出来ないんじゃないかとか…。
私、純ちゃんをとられたくない……って思っちゃった…。」
「明日香それって、"やきもち"だよ。明日香は、田辺の事好きなんだよ。」
「……好き、なの?」
私はバカだと心から思った。若葉に言われて初めて、この気持ちの意味がわかった。
"私は純ちゃんが好きなんだ"