いつも側に…


――ピンポーン

玄関のチャイムの音がした。


私とおばさんのやり取りを見て笑っていたママは、「は〜い」と答えながら玄関に向かった。




「おじゃまします。」



そう言ってリビングに姿を見せたのは純ちゃんだった。


思わず意識して、余計に顔が熱くなる。



……だって……私が純ちゃんと結婚――。



頭の中妄想で一杯な私を、不思議そうに見ている純ちゃんと目が合い、慌てて作り笑顔を浮かべる。



やだ、何だか恥ずかしいよ〜!

あんまり見ないでよ〜!!


なんて、心の中で叫んでみてもやっぱり通じない。

< 190 / 366 >

この作品をシェア

pagetop