いつも側に…
それどころか、


「明日香、なんか顔赤いけど……熱があるの?大丈夫?」


なんて真顔で心配してくる。



「…だ、大丈夫。」



どうして顔が赤いのか理由は話せないけど、元気な事だけは伝えないと。

心配症の純ちゃんは、花火大会に行く事すら中止にしそうだし。



そんな私達のやり取りを見て、おばさんとママは目に涙を溜めて笑いを堪えている。



もう!!

ママもおばさんも意地悪!


そんな風にされたら、余計に私恥ずかしいよ〜!





不思議そうな顔の純ちゃん


赤面して俯く私


そして、笑いを堪える母親二人。




そんな、異様な空気が流れた後






「はい、出来たわよ!」


ずっと私の髪をセットしていたおばさんがそう言って手鏡を貸してくれた。


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