いつも側に…
「わぁ、すごい。――ありがとうございます。」
絶対に自分では出来ない様な手の込んだ編み込み。
毛先はカールして散らしてあり、左耳のすぐ上に大きなガーベラの髪飾りがついていた。
感動して、思わず鏡にくぎづけになってしまう。
すると、いつの間にか純ちゃんの側にいたおばさんは
「純、明日香ちゃん元気だから大丈夫よ。」
なんて言いながら、純ちゃんに向かって微笑んでいた。
……はい、確かに元気一杯です。
私も心の中で呟く。
「――そっか、じゃあそろそろ行く?」
「うん!」
純ちゃんが、あまりにも優しさに溢れた笑顔で言うから、嬉しくなって私まで笑顔になる。
「「行ってきま〜す」」
そうして、笑顔でママ達に手を振って家を出た。