いつも側に…
それから、軽く腹ごしらえをした私達は、花火を見る場所探しを始めた。


海岸花火大会は、海上の船から打ち上げるので、半分が水面に隠れた花火やナイアガラなんかもあって見応え十分。


だけど(だから?)やっぱり高台で遠くから見るよりは、砂浜に座って間近でみたい。


その方が断然迫力がある。





「……なんか、出遅れたね。」


「そうだな……。」



私達もそんな事を考えながら砂浜に下りてきたけど、のんびりしすぎたみたい。


そこは既にレジャーシートを敷いた沢山の人で埋め尽くされていた。





「ああ〜!焼きそばとかチョコバナナとか食べてる場合じゃ無かったな〜!!」

純ちゃんは困り果てた様に呟いている。



…確かにそうかも。

なんて、私もがっかりしたけど、諦めて違う場所を探さなくちゃ。


無い頭をフル回転させて、絶好のスポットを考えていたら、


「あ!!」


なんて、突然純ちゃんが大きな声を出した。


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