いつも側に…

「洞窟じゃ無かったな……どちらかと言えば、穴?」


そう言って純ちゃんは笑った。



その笑顔にドキッとする。




そうだね。

私達はあの頃より大きくなって、洞窟はただの穴だって気付いた。

だけどその分、純ちゃんは男の人になっていって、私の胸をキュンキュンさせる。



あの頃は、まさか純ちゃんに恋をするなんて全然考えてなかったけど。


こうして、二人一緒にいられて、すごく嬉しい。






「…明日香?どうした?」


一人幸せを感じてぼーっとしていた私を不思議に思ったのか、純ちゃんは首を傾げる。




そんな時



ドーン

ドーン


花火が上がり始めた。


< 199 / 366 >

この作品をシェア

pagetop