いつも側に…
「洞窟じゃ無かったな……どちらかと言えば、穴?」
そう言って純ちゃんは笑った。
その笑顔にドキッとする。
そうだね。
私達はあの頃より大きくなって、洞窟はただの穴だって気付いた。
だけどその分、純ちゃんは男の人になっていって、私の胸をキュンキュンさせる。
あの頃は、まさか純ちゃんに恋をするなんて全然考えてなかったけど。
こうして、二人一緒にいられて、すごく嬉しい。
「…明日香?どうした?」
一人幸せを感じてぼーっとしていた私を不思議に思ったのか、純ちゃんは首を傾げる。
そんな時
ドーン
ドーン
花火が上がり始めた。