いつも側に…
だけど、倒れそうな私を純ちゃんが支えてくれた。
つまり、私は後ろ向きで純ちゃんに寄り掛かる格好になったわけだけど……。
私の頭の上に、純ちゃんの顔があって。
あれ?って思った。
振り返って確認してみても…やっぱり。
「ねぇ純ちゃん?いつの間にこんなに背が伸びたの?ついこの間まで私と全然変わらなかったのに。」
何だか不思議な感じ。
だけど純ちゃんはニコニコして嬉しそうに言った。
「三年になってからかなり伸びてるんだ。まぁ、もっと伸びて貰わないと困るけどな。」
「…そうなんだ。」
純ちゃんだけどんどん成長して大人に近づいて、なんだか、私は置いていかれちゃったみたいな……変な気分になった。
……たかが、背が伸びただけの事なのに。