いつも側に…
だけど純ちゃんは、そんな私の呟きをちゃんと聞き取ってくれた。
ドーン ドーン
って、花火の音がうるさいはずなのに。
「…ごめん。俺も、照れ隠しって言うか…恥ずかしくて。だけどどうしても明日香とキスしたくて、ついあんな不意打ちの様になっちゃって…」
純ちゃんは、薄暗い中でもはっきり分かる程顔を赤くして、恥ずかしそうに頭をかいていた。
そんな仕草を見て、私の胸はキューンと締め付けられたみたいになる。
そっかぁ、純ちゃんだって恥ずかしいんだ。
照れ隠しだったんだ。
なんだか嬉しくなってきて、シチュエーションなんてどうでもいいかぁ。
なんて気分になる。
だって、大好きな純ちゃんが相手だっただけで、十分過ぎる位幸せだもの。