いつも側に…

『メール貰ってから…大分経つよな？…連絡しなくてごめんな。』



暗い声。

きっと、とても落ち込んでとても傷ついてる。



なのに、私の事気にしてくれる。




「――いいよ、気にしないで？仕方ないもん。」



私の事気にしてくれただけで、嬉しいから。




『…もしかして明日香、今日の試合の事、佐野に聞いた？』



「あ…うん。だから、連絡来なくても今日は仕方ないと思ってた。それに若葉も、そっとしておいた方がいいかもって言ってたし…」

気にしないでいいんだよ。
そんな意味で伝えたのに。


『…そっか。なんか、ごめんな？佐野にも明日香にも気を使わせてさ。

格好悪いな、俺……。』



電話の向こうから聞こえたのは、更に落ち込んだ様な声だった。