いつも側に…

「純ちゃん……。大丈夫だよ?」



そう、大丈夫。



『大丈夫って?』



私の言葉に、不思議そうに聞き返す純ちゃん。



「格好悪くなんてないって事。」


『――』



腑に落ちないのか、純ちゃんは黙ってしまった。


だから、私の気持ちを素直に話した。



「純ちゃんは、今日まで沢山、沢山サッカーの練習して頑張って来たでしょ?だから、試合に負けて悔しいのは当たり前の事だし…落ち込んでも、泣いても、全然恥ずかしくないと思う。

本当は私も、若葉みたいに純ちゃん達をサポート出来れば良かったけど、私、何の役にも立てないから。

だからせめて、純ちゃんが辛い時位は私に気を使わなくていいんだよ?

連絡しなくてごめんなんて、謝らなくていいから。」



『明日香――。』




「それに――嫌がるかもしれないけど――」



『何?』



そう。

純ちゃんは昔から、私の前で弱音を吐かない。

私が頼りない幼なじみだったからだろうけど、でも今は――。




「私、頼りないけど、でも出来るだけ頑張るから。
だから私にも――純ちゃんの弱いところを見せて欲しい。私、純ちゃんの彼女でしょ?」


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