いつも側に…
目の前のお兄ちゃんはニヤニヤ笑いながら、痛がる私を見下ろしていた。
「何、柄にもなく考え込んでるんだ?」
「!!――ひっどい、お兄ちゃんの馬鹿!しかもデコピン痛かったし!!」
「まぁそれは罰だから。」
「何よ、罰って。私何もしてないよ?」
本当に意味がわからない。
罰だなんて、失礼しちゃう!
だけど、お兄ちゃんはニヤリと唇の端を上げて笑うと、私に顔を近づけて囁く様に呟いた。
「――純と付き合ってるの、報告しなかった罰。」
……え?
……///
かぁぁぁ……と顔が赤くなるのが分かった。