いつも側に…
心の中で叫んでみるも、恥ずかしくて声には出せない。
っていうか、聞いていた事ばれたくないし。
私と純ちゃんは車の後部席に並んで座っているから、今、目を開けたら起きてる事がばれちゃう。
内心ドキドキしながらも、目を閉じて寝たふりを続ける。
純ちゃん、何て答えるの?
ドキドキ……ドキドキ……
長く長く感じた沈黙の時間。
本当は1分も経っていないのかもしれないけど。
異常に緊張して、胸が苦しくて、息が出来なくなりそうで。
だけど次の瞬間――。
「俺も……望君と兄弟になれたら……嬉しいな。」