いつも側に…
それから、純ちゃんは少しためらうような、悩むような表情をして。
口を閉じてしまった。
「……」
「……」
お互い沈黙したまま。
陽射しが暑くてたまらない。
汗が止まらない。
肌は、焼けてジリジリするし、汗でベトベトするし。
このままこうしていたら、日射病やら熱中症やらになりそう。
なんて考えていたら、やっと純ちゃんが口を開いた。
「俺、もう決めてある。」
「え?」
「明日香にはまだ話して無かったけど、進路はもう、とっくに決まってる。」
なんだろう。
別に普通の会話のはずなのに、なんだか嫌な胸騒ぎがする。
だって純ちゃん……。
さっきから下を向いたままで、私を見ない。