いつも側に…
考えても考えても、どんどん落ち込むばかりだった。
そして夕方。
純ちゃんから電話があった。
「今日はうちに来ないの?」
って聞かれたけど、
「今日は…やめておく。」
それだけ答えて通話を終えた。
行けば、今の気持ちをぶつけてしまいそうだから。
"純ちゃんは、私と会えなくなっても平気なの?"
美容師になるのが純ちゃんの夢。
その為に高校を選ぶのは…
きっと当たり前の事。
私だって純ちゃんの夢、昔から知ってた。
だから、純粋に応援してた。
でも今――。
応援出来ない。
離れたくない。
いつだって側にいたい。
そんな気持ちの方が強かった。