いつも側に…
「ん・・・あれ?明日香?」


思わずビクッ!としてしまった。

だって、起きるなんて思わなかったから。


「あ・・・おはよう純ちゃん。ってもう夜だっけ?」
(ああ、やばい!!私変な事言ってる!?)


純ちゃんは眠そうな顔で私を見ている。


しっかりして、私。

いつも通りに話さなくちゃ!!



でもなんだか、やっぱりそのかわいらしい顔が好き。
なんて考えて純ちゃんを見てしまう。


もう、私のばか!!
友希子に頼まれた事を聞かなくちゃ。



「ねぇ純ちゃん」
「明日香。大丈夫?顔が赤いんだけど。」


話しかけようとしたら純ちゃんに遮られてしまった。

「!!!!だ、大丈夫だよ!!」
(顔が赤い!?変に意識しちゃってるからだ。どうしよう。)


だけど、指摘されると余計に反応してしまう。

心配そうに私の顔をのぞきこむ純ちゃんを見て、どんどん顔は赤くなっていく。

やかんでお湯を沸かしているみたいに、頭の中でピーーーーーー!!!!って音が聞こえそうなくらい、どんどんどんどん血が昇ってきている。


もう、ヤダ!
私、湯気でも出ちゃうんじゃないかな!?恥ずかしい!!



すると、そっと純ちゃんの手が私の頬に触れてきた。

暖かくて、私よりも大きな両手で顔を挟まれたと思ったら、おでこ同士がコツン!とぶつかった。



「熱は・・・ないみたい。」

平気な顔で私を見ながらそう言う純ちゃん。



…うそ。

キスでもするんじゃないか!?って位近くに純ちゃんの顔がある。


近すぎでしょーーーー!!


どうしよう。どうしよう!!
私、体中の血が走り回っているみたい。


ドキドキドキドキーーーー

ドキドキーーーーーーー。


あぁ、このまま意識がなくなりそう。頭がグルグルするよぅ・・・・・・・・・・・。


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