いつも側に…

「明日香は、もう俺の夢を応援してくれないの?」


純ちゃんがぽつりと呟いた。



……え?



「昔はさ、純ちゃん頑張れって言ってくれたよね?」


その声があまりにも悲しそうで。

私が悪い事をしたみたい。


「純ちゃん。違う…。」

「俺が美容師になるのは反対?」

「そうじゃなくて…。」


どうしたらいいか言葉に詰まっていると



「じゃあ……見てて?俺、早く一人前になるから。」



純ちゃんは瞳をキラキラ輝かせ、私をまっすぐに見つめながら言った。


< 250 / 366 >

この作品をシェア

pagetop