いつも側に…

そんな私の気持ちなんて関係なく季節はどんどん過ぎる。


気が付けば、風の冷たい寒い冬になっていた。






「――明日香?進路、本当にちゃんと考えたの?」


「……うん。私の成績だとあの女子校が妥当でしょ?」


「成績だけみればねぇ。ただ"とりあえずここでいいか"みたいな考えが見え見えなのよねぇ。明日香はまだ、将来の夢とか決まってないの?」




先月、三者面談があった。

将来の夢とかやりたい事とか全然考えられなくて、無難な女子校を希望した。


そんな私にママは不満があるのかもしれない。


だってママの言う通り。


"とりあえずここでいいか"

そう考えた。


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