いつも側に…
教室のある三階から、階段を駆け降りて下駄箱に向かう。
「――」
だけど、最後の階段で、足が止まってしまった。
三年生の下駄箱の前にいたのは、純ちゃんと――。
確か、若葉と一緒にサッカー部のマネージャーをしてた、二年生の女の子……?
その光景に、ズキン……と胸が痛んだ。
見つからない様に、とっさに隠れてしまった。
だってあの子、真っ赤な顔して、純ちゃんに何か渡してた。
あれじゃあ、私だって一瞬見ただけで気がついてしまう。
あの子、純ちゃんが好きなんだって……。