いつも側に…
予定外の事に驚きながらも

「何で?…じゃあ、純ちゃんはいるの?」

我ながら上手に切り返したと思う。



「俺!?」

「うん。先に教えてくれたら教えてもいいかな。」


なんて、余裕たっぷりに言ってみたけど。
本当は緊張がピークだよ!!
またドキドキしてるよ!!


だって、純ちゃんの口から誰の名前が出てくるのか。
知りたいけど、知りたくない気もする。知ってしまったら、私は立ち直れないかもしれないし…。





「いないよ、俺。」

「え?」


「だから、好きな子。明日香にだから言うけど、まだそういうの、よくわからないんだ。好きって気持ち?いまいち理解出来ないっていうか……。」


「そっか…。」


なんだか、拍子抜け。
肩の力が抜けて脱力感に襲われた。


でも、そっか。そっかぁ♪
実際に好きな子の名前を聞かされるより、全然良かったじゃん♪

私だってついさっきまで、自分の気持ちもわからなかったんだから。
純ちゃんに好きな子がいない事だってあるんだよね。


だんだん嬉しくなってきた。
友季子にだっていないって報告出来るし。

何より私自身が安心出来た。
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