いつも側に…
『サッカー部のマネージャーなら…香織だよ。山田香織。明日香も知ってる通り二年生で』
「その子……純ちゃんの事好きなのかな?」
『え?』
「…何か渡してた。ううん、それだけじゃあ…ないと思うの。」
『明日香、私は香織から直接聞いた事ないから分からないけど…』
「あのね、鈍感な私が見ても分かるくらい――純ちゃんが好きですって顔してて……」
説明しながら、涙がポロポロ溢れて止まらない。
あんな光景見たくなかったのに。
?!
突然、背後から手の中の携帯を抜き取られた。
驚いて後ろを向くと、
「――佐野か?悪いけど、後は自分で説明するから。」
私の携帯で若葉と話してる、純ちゃんがいた。