いつも側に…

『サッカー部のマネージャーなら…香織だよ。山田香織。明日香も知ってる通り二年生で』

「その子……純ちゃんの事好きなのかな?」


『え?』


「…何か渡してた。ううん、それだけじゃあ…ないと思うの。」


『明日香、私は香織から直接聞いた事ないから分からないけど…』


「あのね、鈍感な私が見ても分かるくらい――純ちゃんが好きですって顔してて……」


説明しながら、涙がポロポロ溢れて止まらない。


あんな光景見たくなかったのに。





?!

突然、背後から手の中の携帯を抜き取られた。

驚いて後ろを向くと、


「――佐野か?悪いけど、後は自分で説明するから。」



私の携帯で若葉と話してる、純ちゃんがいた。


< 262 / 366 >

この作品をシェア

pagetop