いつも側に…

だから、つい――。



「純ちゃんが気付いていないだけじゃん!サッカー部の三年全員分のお守りなんて買うわけないって、分からないの!?

それに私、あの子と友達が話してるの聞いたの!

私と純ちゃんが毎日会えないのは……チャンスなんだって…。」



言いながら、しまったと思ったけど。

でも一度言い出したら、感情が抑え切れなかった。


こんな事、私の口から伝えたく無かったのに…。




そして、目の前の純ちゃんは驚いているみたいで、何も言わない。


「チャンスなんて、言われたんだよ?不安に決まってるじゃない――。」



モヤモヤした感情がどんどん溢れて来て、堪えられなかった。


そして、今日何度目か分からない涙も、どんどん溢れる。

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