いつも側に…
気が付いた途端、憂鬱な気持ちになってくる。



ノロノロとダイニングに行き、並べられている朝食を無言で食べ始めた。



「明日香。おはようは!?挨拶は大事なのよ!」

「あ、ごめん。おはようママ。」



考え込んでて、ママが近づいて来た事に気付かなかった。
やだな、私。しっかりしなくちゃね。


気を取り直してご飯を食べる。

今朝のメニューはトーストとオムレツ。

ママの料理はおいしいし、大好き。それになんでも面倒臭がらずに手作りしてくれる。

私もママみたいなお母さんになりたいな。



「ねえ明日香。今日純君は来ないの?」


ママに聞かれて思い出した!!
今日は『文化祭の準備が有るから先に行く』って昨日言ってた。


「ごめんママ。私言い忘れてた。今日は純ちゃん来ないの。文化祭の準備だって。」

「あら、残念ね。」


ママは少し悲しそうな顔で、純ちゃんのであろうオムレツを見つめていた。


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