いつも側に…

「どうぞ。」

ママと二人でお茶を出した。


「ありがとうございます。」

そう言って雅さんは丁寧にお辞儀をする。

その、動作一つ一つがとても綺麗で、だけど自然で、大人の女性って感じがして素敵だった。




そして、まっすぐ伸びた背筋で綺麗な正座をした雅さんは、パパとママに頭を下げた。


「今日は突然お邪魔してしまってすみません。」


「雅さん?!そんなに丁寧に挨拶しなくて平気ですから!」


それを見て慌てるお兄ちゃん。


< 293 / 366 >

この作品をシェア

pagetop