いつも側に…
「…そうだな。」
え?
今まで黙って聞いていたパパがぽつりと呟いて、皆一斉にパパの方を向く。
「雅さん。うちの馬鹿息子が大変迷惑をかけました。本当に申し訳ない。」
パパの言葉にズキンとした。
だって顔は真剣だし、どういう意味で言ってるの?
まさか、反対とかしない…よね?
緊張しながらその場を見守っていると、パパは今度はお兄ちゃんを睨みつけた。
「望。分かっていると思うが、責任をとらなければいけないのはお前だ。嫁入り前の大事なお嬢さんを妊娠させるなんて……同じ男として情けない。」
パパは、はぁぁ……と軽くため息をつく。
「雅さんのご両親には報告したのか?」
「いや、これから……。」
「すみません、まずは望さんのご家族にお話をと、私が強く主張したので…」
「そうか、じゃあすぐにでも行って来い。望はちゃんと土下座して――……結婚を許して貰って来い。」
そう言うと、パパはニッコリ微笑んだ。