いつも側に…
「あら、私そんなに大した事してないわ。」
「いいえ!純ちゃんと話す気になれたのも、雅さんのおかげですから。」
本当に嬉しい。
お兄ちゃん、こんなに素敵な人を選んでくれて。
「私の方がよっぽど感謝してるのよ?こんな、望君より10歳も年上の女を、明日香ちゃんもお父様もお母様も、すんなり受け入れてくれて――…ありがとう。」
それまでニコニコしていた雅さんの目に、うっすら涙が溜まってきて。
私の方に真っすぐ体を向けたと思ったら、正座して頭を下げた。
「!雅さん!?」
「これからもよろしくね、明日香ちゃん。」
そう言ってまた頭を上げ、涙目のまま微笑む。
だから私も、慌てて正座して頭を下げた。
「私こそよろしくお願いします!」
って叫び(?)ながら。