いつも側に…
「…寒い。」
外に出ると、ビックリする程寒かった。
慌ててたからコートとか何も着てなくて、思わず身震いする。
吐く息も真っ白だけど、すぐ隣だから我慢してこのまま行こう。
気合いを入れて純ちゃんの家に向かう。
――ピンポーン
あれ?
純ちゃんいるはずなのに返事がない。
体がガタガタ震えてくる。
でも、純ちゃんの部屋明かりがついてるし……。
寒さに耐えられなくて、ドアに手をかけてみる。
…ガチャリ。
――…開いてる。
相変わらず無用心だ。
「…お邪魔しま…す。」
(一応)声をかけながら、あがらせて貰った。