いつも側に…

「…純ちゃん…?」


純ちゃんの部屋を開けながら声をかける。


すると、ベッドの上に横になっていた純ちゃんは、私を見て驚いて起き上がった。


「明日香!?」


「…う、うん。ごめんね、突然来て。」


自分から乗り込んだのに、いざ純ちゃんを見ると、さっきまでの勢いがしぼんでしまう。


「えっと…」


何て切り出せばいい?

もじもじしながら悩んでいると、純ちゃんの側に置いてあるパンフレットが目に入った。


"美容専門校"


あれ…純ちゃんの志望校だよね?


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