いつも側に…
「純ちゃんが……。」
それ以上は、モゴモゴと聞こえない様に言った。
(言ったつもり?)
「俺が?」
純ちゃんが尋ねながら近づいてきたから、ベッドに置いていたお互いの手が触れた。
それだけでビクッとしてしまう。
いや、本当に。
なんだかすごく意識してしまう。
だけど、純ちゃんは私の気持ちも知らず、そのまま手を重ねてきた。
――ドキン。
「…純ちゃ。」
「顔は真っ赤なのに、明日香の手は何でこんなに冷たいの?」
「……え?」
そんな事を言いながら、両手で私の手を包み込む。
「それは…外すごく寒かったからで…。」
そんな純ちゃんを見ていると、ドキドキ…ドキドキして……。
胸がキュンキュンする。