いつも側に…
「早く一人前になって、稼げる様になって、明日香と結婚したいから……だから早く美容師免許が欲しかった。」
……うそ?
これは夢?
信じられなくて、瞬きもしないまま純ちゃんを見つめていた。
「…夏休みに、サッカーの試合に負けた時の事は覚えてる?」
「えっと…県大会?」
「そう。あの時、俺ショックで何もしたくなくて、明日香からメールきても無視してた。なのに明日香は怒るどころか"もっと弱いところ見せて欲しい、彼女だから"って言ってくれて。」
純ちゃんは恥ずかしそうに、私を見て微笑む。
「…嬉しかった。それまでの俺は、嫌われたくないから格好悪いところは見せられないって考えてたのに。
すごい感動して、明日香の事ますます好きになって……。ずっと一緒にいたいって考えた。」