いつも側に…
「ちょっと望?自分が結婚するからって……。いくらなんでも純君はまだ中学生なんだから結婚は出来ないのよ?突然弟はないでしょう?」
酔ったお兄ちゃんに呆れた様に、まともな発言をするママ。
するとお兄ちゃんは不思議そうな顔をする。
「だけど母さんだって、明日香は純以外にはあげないって言ってるだろ?」
「それはそうよ。純君以外の子はダメよ。」
「それは父さんも賛成だ。」
「…私だって、明日香ちゃん以外の女に純はくれてやらないわよ。」
いつの間にかパパやおばさんまで話に加わってる。
「じゃあやっぱり、純は俺の弟で間違いないだろ?」
お兄ちゃんは勝ち誇った顔で皆を見回す。
なんだこれ?
恥ずかしさ通り越して笑ってしまう。
ふと、純ちゃんと目が合った。
純ちゃんも、私も、笑っていたけど――
とても幸せだった。
家族に認められて。
嬉しかったんだ。