いつも側に…

「――私は、純ちゃんの方が心配だよ。だって、美容師さん目指すのって女の子の方が多いみたいだし…。きっとかわいい子がたくさんいるだろうし…。」


つい、真剣に訴える。



すると純ちゃんは、ぷっと吹き出して笑った。



もぉ、何で笑うのよーー!

真剣なんだから!


悔しくてつい膨れっ面になってしまう。



そんな私を見て、純ちゃんは真顔になる。



「俺は……大丈夫。――明日香だけだって約束する。他の子は興味ないから。」



「………///――わ、私も。」



突然の嬉しい言葉に動揺して、たどたどしい返事を返すのが精一杯だった。


どんどん顔が熱くなって、それに比例して恥ずかしくなって、思わず両手で顔を隠した。


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