いつも側に…
「――じゃあ、行くから。」
「――うん。」
純ちゃんの家の前。
おばさんの運転する車に乗り込む純ちゃんを見送った。
「純君、しっかりね。やす子も運転気をつけてね。」
隣に立つママは、笑顔で二人を見送る。
車は角を曲がって……見えなくなった。
「明日香。うちに入ろ?」
ぽんっと軽く肩を叩かれる。
「…うん。」
ママが一緒で良かった。
きっと、一人だったら泣いてた。
涙を堪えながら、ママと一緒に家に入る。
……大丈夫、金曜日には会えるから。
一生懸命自分に言い聞かせた。