いつも側に…


一緒に出てきた紙には、見慣れた純ちゃんの字が書いてある。




【明日香に変な男が近づかない様に、いつも薬指につけていて下さい。】




もう。

純ちゃんたら。


嬉しくて感動し過ぎて、涙が止まらないよ。



しかも、何故か最後が敬語だし。

多分純ちゃんなりの照れ隠し。






「……ふふ。」


泣きながら嬉しくて笑う私。

誰かに見られたら、頭大丈夫?
って思われそう。



でもいいの。

だって、すごく嬉しい。



純ちゃんの気持ちが薬指から伝わってきて――…こんなにも、私は幸せ。



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