いつも側に…
それから、中村君は黙ってしまった。




会話が途切れてしまって、気まずくて…。


けれど、何を話せばいいのかわからなかった。








自転車はどんどん進んでいき、あっという間に学校へ着く。


そして、私のドキドキはおさまらないまま自転車は止まる。




「ありがとう。」


どうしても顔が見れなくて、俯いたままお礼を言って自転車を降りる。




「あのさ…。」



「………え?…」

話し掛けられてドキッ!!とした。
けれど、顔を上げて中村君を見ると、彼の顔は少し赤かった。



それを見て、また私の鼓動は加速してしまう。



どうしよう。
何を言われるんだろう…。

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