いつも側に…
気が重いまま教室へ向かう。





あちこちから、賑やかな音楽が聞こえてきたり、生徒達の笑い声が聞こえてきた。



そっか、文化祭だから早く登校している人が多いんだ。


私だってお祭り気分に浸りたい。
でも、昨日から色々あって…
はしゃいでいられない。


「はぁ…。」

思わずため息をついてしまう。





そうだ、純ちゃんはもう来てるはずだよね!?

中村君の事、相談してみようかな…?




そう考えて純ちゃんのクラスに向かおうとしたけれど…。


馬鹿だ私。

好きな人がいるのか聞いてきたり、今朝、私が一人で登校する事を教えたり、純ちゃんが中村君の為にしている事なんだよね?



じゃあ、純ちゃんは私と中村君が付き合う事を望んでいるかもしれない。



純ちゃんに好きな子はいない。
だけどそれは、同時に私の事も何とも思っていないって事で……。


頭では理解しているつもりだった。けれど、はっきりと"明日香の事好きでも何もないよ"って宣言された気分になる。



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