いつも側に…
ーーズキンッ。
胸が痛んだ。
やっぱり純ちゃんにとって私は
"ただのおさななじみ"なんだ。
「失礼ね、14歳の少女に向かっておやじなんて!!」
文句を言いながらこちらを見た若葉は、固まっている私に気づいた。
「ごめん、明日香。私が余計な事言ったから…。」
「ううん。違うよ、若葉は悪くないよ、大丈夫。でも、改めて聞くと結構ショックだね……。」
なんだか目の前がぼやけてきた。
やだ。涙が出ちゃいそう。
「!!泣かないで。泣かないで明日香、ごめんね。」
オロオロしながら謝る若葉に、
"違うよ、若葉は悪くないよ"って何度も言おうとしたけど、うまく言葉にならない。
一度流れた涙はなかなか止まってはくれなかった。