いつも側に…
文化祭の代休も終わり、また火曜日からいつも通りの学校だった。



なんだか気まずくなりそうだから、私は早起きをして、純ちゃんと一緒に登校する事を避けようとした。



そんな私を、ママは不思議そうに見ていたけど、若葉と朝早く約束をしたと言って誤魔化した。


「じゃあママ、純ちゃんが来たら先に学校行ったって伝えてね!」


そう言い残し玄関を開けた。








「おはよう明日香!今日は早いじゃん。」



背後から聞こえたその声に身体がビクッとなった。


純ちゃんこそ、会いたくない時に限ってどうしていつもより早く来るの?

そんな心の声が顔に出ない様に、いつも通りの笑顔を作って振り向いた。


「今日は、若葉と早く行く約束してて。」


そこには、いつもと変わらない優しい笑顔の純ちゃんがいた。


会いたくなかったはずなのに、顔を見ただけで嬉しくて。
私の心臓が、ドキドキ、ドキドキ音を立て始めた。


"私は純ちゃんが好きなんだ"って、自分の気持ちを再確認してしまった。



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