いつも側に…
「じゃあさ………俺も一緒に行くわ。」


「え?でも、うちのママ朝ごはん作って待ってるよ?」

それに、私が早く支度した意味が無くなるんだけど…。


すると純ちゃんは少し考えてから

「ちょっと待ってて。」

そう言い残して私の家に入って行った。




それから、一、二分足らずで戻ってくると、

「おばさんに謝ってきた。」

そう言って笑った。


純ちゃんのその笑顔を見ただけで、私の胸はキュンとなる。


さっきまでの努力は本当に無駄になってしまったけれど、断わる理由なんて思い付かない。

だって、やっぱり純ちゃんに笑顔を向けられて、私は嬉しくて仕方なかったから。


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