いつも側に…
ココアを飲みながら、だんだん落ち着きを取り戻してきた。


私は、今すぐ、友季子みたいに告白は出来ない。

だけど諦める事も出来ないから、この気持ちを大事に育てて行こうと思った。


いつか、純ちゃんに伝えられる日が来るかもしれない。




「純ちゃんごめんね?突然泣き出して。」


きっといっぱい心配かけたはず。そう思って素直に謝った。


「俺こそ、ごめん。明日香泣かせる様な事言っちゃったんだろ?……やっぱり健太の事、だよな?」


困った顔で尋ねてくる。


だけどなんて答えればいいのか解らなかった。

中村君の事というよりは、純ちゃんの事って気がするし。





「純ちゃんは謝らなくていいんだよ。中村君の事は、正直振るの辛かった。だけど、やっぱり気持ちがないと付き合えないから…。」

だから少し考えてから純ちゃんに答えた。

中村君の事で泣いたと勘違いしているなら、それでいいと思ったから。

本当の理由なんて知られたくないしね。



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