いつも側に…

「……どうして？」



だから、これ以上聞いたら駄目だって、自分が余計に悲しくなるだけなのに、聞かずにはいられなかった。



「安西さ、『今好きな人がいないなら、私と付き合ってみて？その内に、きっと私を好きになってくれる様に頑張るから。』って、言ったんだ。一生懸命な可愛い顔して。
なんか俺、感動しちゃって、好きになれるかもって思ったんだ。
だから、返事は今日これからするつもり。」



純ちゃんは、恥ずかしそうに照れながら話した。



「あ。明日香にだから話したんだから、誰にも言うなよ。
……なんかさ、こういう話、恥ずかしいな。」









ほらね。
やっぱり聞かなければよかった。


『明日香にだから』なんて、そんな特別扱いなら要らないんだよ？
友季子の事可愛いなんて、聞きたく無かったよ？





自分で聞いたくせに、私は本当にバカだ。


友季子が振られればいいなんて、自分勝手な酷い事考えたからいけないのかな？