いつも側に…
5月の中頃。


いつもの様に放課後の教室で、外を眺めていた。



すると、校門の方から大きな犬が走って来た。

ワンワン ワンワン

尻尾を振って喜んでいる様に見えたんだけど、よく見るとリードの先に小学校低学年位の男の子の姿があった。

その子は犬に引っ張られて今にも転んでしまいそうだった。


「危ない!!」

一緒に見ていた友達と、思わず叫んでしまった。

だけど次の瞬間、案の定男の子は転んでしまい、リードを手離してしまった。


自由になった犬は、そのままサッカー部のボール目掛けて走っていく。


「こら〜、ジョン!!駄目だよ!!戻って来て〜!!」


男の子の叫びも虚しく、ジョンと呼ばれた犬はボールと戯れている。


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