バスの中、総長様から逃げられない
「隣に座りたいほど好きなの?」
「え?」
「クラス委員長の望月のこと」
……え、えぇぇぇぇぇぇっ?!
……すすっす……好きぃぃ?!
東条くんの口から、とんでもない勘違いが漏れたような……
「俺じゃなくて、望月の隣に座りたいってことでしょ?」
ひぃあぁぁぁ!
なぜ、そうなったのですか?!
「ちっ、ちがうよ!」
100%、東条くんの勘違いだよ!
この誤解は、絶対に解かなくちゃ。
根暗ボッチに好かれてるなんて嘘のウワサが広まったら、無関係な望月君にも迷惑がかかっちゃう。
ここは勇気を出して、ちゃんと説明を!