未来を失った君と、過去を失った私。
プレイルー厶
う~…。
緊張する…!
看護師さんにプレイルームの場所を聞いて、ちょうど10分前に着いた。
ドアに『プレイルーム』のプレートがかかっている。
そっとドアを開ける。
うっ…わぁ…!
凄い…!
本格的に遊ぶゾーン、本を読むゾーン、お絵描きとか勉強ができるゾーン…色々別れている。
本でも読んで待っていようかな…?
読書コーナに進み、文庫小説コーナーに向かう。
あ!
これ!
私の好きな作家の新作だ…!
そっと本を取り、パラパラとめくってみる。
その時。
ポンッ、と肩に手が置かれた。
「よっ。花鶏のが早かったな」
「隼人…!」
「場所変えよう」
そう言って隼人は微笑んで、ドアを指さす。
隼人の言葉にこくりと頷いて、2人で並んで歩き出した。
着いたのは、屋上じゃなくて…中庭?
「綺麗だろ。俺のお気に入りスポットの1つ」
凄く綺麗だった。
中庭にはお花が咲き誇り、イルミネーションの飾りも置いてある。
道はレンガで埋まっていて、おしゃれ。
「ベンチ座ろ」
「あ、うん」
ベンチに2人で座り、先に口を開いたのは隼人。
「ごめんな」
「いや、それは私のセリフだから…!」
慌てて口を開く。
「きっと、お互い誤解してるんだよな。まずは俺から話していい?」
「うん」
私が首を縦に振ると、隼人はふっと口を緩めてタッパーを取り出す。
「何それ?」
「メロン。食べていいよ」
爪楊枝を差し出してくれる隼人の気遣いに感謝し、お言葉に甘えて1つ口に運ぶ。
すっごく甘くて美味しい。
「今から、凄くショックな話をするから…嫌なら、耳塞いで」
そう断りを入れた隼人は、ふぅっと息を吐いてから口を開いた。
「先に言っておくと、俺には寿命がある。…残り3年らしい」
…っ!?
寿命…3年…!?
隼人は爪楊枝をタッパーの蓋にのせて、眉を下げた。
緊張する…!
看護師さんにプレイルームの場所を聞いて、ちょうど10分前に着いた。
ドアに『プレイルーム』のプレートがかかっている。
そっとドアを開ける。
うっ…わぁ…!
凄い…!
本格的に遊ぶゾーン、本を読むゾーン、お絵描きとか勉強ができるゾーン…色々別れている。
本でも読んで待っていようかな…?
読書コーナに進み、文庫小説コーナーに向かう。
あ!
これ!
私の好きな作家の新作だ…!
そっと本を取り、パラパラとめくってみる。
その時。
ポンッ、と肩に手が置かれた。
「よっ。花鶏のが早かったな」
「隼人…!」
「場所変えよう」
そう言って隼人は微笑んで、ドアを指さす。
隼人の言葉にこくりと頷いて、2人で並んで歩き出した。
着いたのは、屋上じゃなくて…中庭?
「綺麗だろ。俺のお気に入りスポットの1つ」
凄く綺麗だった。
中庭にはお花が咲き誇り、イルミネーションの飾りも置いてある。
道はレンガで埋まっていて、おしゃれ。
「ベンチ座ろ」
「あ、うん」
ベンチに2人で座り、先に口を開いたのは隼人。
「ごめんな」
「いや、それは私のセリフだから…!」
慌てて口を開く。
「きっと、お互い誤解してるんだよな。まずは俺から話していい?」
「うん」
私が首を縦に振ると、隼人はふっと口を緩めてタッパーを取り出す。
「何それ?」
「メロン。食べていいよ」
爪楊枝を差し出してくれる隼人の気遣いに感謝し、お言葉に甘えて1つ口に運ぶ。
すっごく甘くて美味しい。
「今から、凄くショックな話をするから…嫌なら、耳塞いで」
そう断りを入れた隼人は、ふぅっと息を吐いてから口を開いた。
「先に言っておくと、俺には寿命がある。…残り3年らしい」
…っ!?
寿命…3年…!?
隼人は爪楊枝をタッパーの蓋にのせて、眉を下げた。